Danger: Digital Marketing Risks Ahead

ウェブサイト開発 – 2つの不適切な流行

近年、日本のウェブサイトの流行には二つの傾向が見られます。この二つのトレンドはクールに見えてメリットもあるものの、多くのWebデベロッパーやWebマーケターはこれらが業績に及ぼす影響を考慮していないようです。
具体的に言うと、これのトレンドを取り入れることでSEOやコンバージョン最適化に害となり、複雑性を増加させる可能性があるのです。

リスクを自覚しておいた方が良いでしょう。

今回は日本のウェブサイトトレンドと、それがデジタルマーケティング戦略と業績に及ぼす影響の話をします。

不適切なトレンドその1 – シングルページサイト

まずは基本を説明します。ほとんどのサイトは複数のページで構成されています。ホームページ、サービスページ、料金ページ、FAQページ、ブログ、そして問い合わせページです。ユーザーはメニューやリンクをクリックし、サイト内のページからページへと移動するのです。

シングルページサイトは前述の全ての要素(ブログ以外)を一つのページにまとめたものです。サイトのほぼ全てがホームページに収まっているのです。ユーザーがメニューやボタン、リンクをクリックすると、別のページに飛ばずにホームページ上のそれぞれのセクションに導かれます。これにはたいてい心地よいスクロールエフェクトが施されており、見た目にも心地良くなっています。

AngularやReact などの最近のフロントエンドWebアプリケーションフレームワークによってこれらは大変導入しやすくなり、その結果として、このようなシングルページサイトが人気となっているのです。

では、何が問題なのでしょうか。理由はいくつかあります。

シングルページサイトの問題点

1. SEOに不適切

サイトを検索エンジンに最適化する時には、キーワードについて考えないといけません。各ページは最重要キーワード一つと、その他の関連キーワードに最適化されている必要があります。例えばあなたが代理店だとして、クリック報酬型広告やSEOなどの二つのサービスを提供しているとすると、それぞれのサービスに対して一つずつ別のページを持つべきです。そうすると誰かが “クリック報酬型広告 日本” というキーワードで検索した時に正しいページにたどり着き、 “SEO 日本” と検索すれば、SEOのページにたどり着くことができます。各ページは検索者が探しているそれぞれの関連キーワードに最適化されるのです。

しかしシングルページサイトでは、全てのサービスページが一つのページに詰め込まれることになります。そうすると全てのキーワードが乱雑に混在することになるのです。Googlebotがあなたのページを解析するとき、複数のキーワードの中から一つが選ばれることになるので、ページのフォーカスが希薄となってしまいます。その他の条件が同じだとすると、キーワードがフォーカスされていないページが、キーワードのフォーカスされた競合相手のページより上にランクする確率は低いでしょう。

アナリティクスでのユーザートラッキングに悪い

現在、グーグルアナリティクスは最も多くのサイトで使われている解析ツールです。本質的には、これはページベースの解析ツールです。ユーザーがページからページへと移動するのを追跡するのです。ページベースの解析を行うことによって、サイト上でのユーザーの動きや直帰率、目標コンバージョンなどを追跡することができます。そしてこれらの機能は細かい設定なしに、比較的少ない労力で使うことができます。

シングルページサイトでは、ユーザーがサイトを進むとき、ページからページへとを移動するのではなく、基本的に一つのページ上のそれぞれのセクションにスクロールするだけです。初期設定では、Google Analytics は訪問者がただホームページを訪れて、その後ページを離れたということしか把握しません。ユーザーがサイトのどの部分に活発にエンゲージしてどの部分に滞在したのか把握することはほぼ不可能なのです。

この点は重要です。この言葉を覚えておきましょう。「測れないものは改善できない」

さて、Webデベロッパーであれば、Google Tag Managerのデータレイヤーコードを導入したり、スクロールを追跡したりJavaScriptでイベントを送ったり、またはその他のテクニックを使うことはできます。 しかしそのためにはデベロッパーを雇わなければなりません。さらに、100%正確にすることはかなり難しいでしょう。ユーザーがホームページのサービスAとサービスBの間をスクロールしたとき、どちらに興味があったのかを知るすべはないのです。

トラッキングの複雑さを理解するには、こちらの記事を参照してください。

https://developers.google.com/analytics/devguides/collection/analyticsjs/single-page-applications

もしくは高額なコンサルタントを雇うという方法もあります。日本でも何人かご紹介できますが、高額を支払うことになるでしょう。

3. パフォーマンスに悪影響を及ぼす

シングルページサイトを最初に開くときには、1ページ分ではなく、何ページ分もの内容を読み込まなければなりません。これら全ての文字や画像を読み込んでレイアウトするにはかなりの時間がかかります。読み込み時間がかかるのはコンバージョンに悪影響です。

対応策 :

もしあなたがオールインワンサイトを持っているなら、別ページを作るためにデザインを再構成するか、もしくは解析/タグマネージャの専門家を雇ってセクションをページのように解析することをお勧めします。また、パフォーマンスを重視し、定期的にパフォーマンスツールを実行して、サイトが5秒以内に読み込まれることを確認しましょう。

不適切なトレンドその2 — スマホ用別サイト

なぜスマホ用の別サイトを作るのでしょうか。

Webデベロッパーがスマホ用とデスクトップ用に別サイトを作るたがる理由はいくつかあります。

欧米人の一般的な反応は、「なぜ単にリスポンシブデザインを使わないのか?」でしょう。レスポンシブデザインは端末の縦横幅に応じて自動的にページをレイアウトするテクニックです。近年ではWordPressやその他のCMSのほとんどのテーマが初期設定でレスポンシブとなっており、タブレットやデスクトップと併せてモバイル機器でも非常に適切に、自動でレイアウトされます。

残念なことに、日本でのレスポンシブウェブデザインの普及率は他の国と比べてかなり低くなっています。日本の多くのウェブサイトは小さな画像にいくつもの小さなカラム、大量の文字やフラッシュアイテムで構成されています。日本では、サイトに文字数が少ないと、何か隠し事があるのでは疑われることすらあるかもしれません。多くの欧米人がこのようなデザインを不快に思うのに対して、日本人ユーザーはこのような文字と画像の複雑な演出に慣れています。

しかしこの複雑なサイトデザインは、しばしばスマホ用ページでのレイアウトがみすぼらしくなります。そのためモバイル端末でのレイアウトに、よりコントロールが必要となり、結果として多くの日本人Webデベロッパーがサイトのページ毎にスマホ用とデスクトップ用、別のURLが必要だと感じるようになるのです。

一度スマホ用別ページに移動すれば、サイトはモバイルに最適化されます。例えば、どのアイテムがファーストビューに現れるか注意深くコントロールすることができます。また、どのようにピクセルがスクリーンにレイアウトされるかも細かくコントロールすることができるのです。

スマホ用別サイトの問題点

1.  SEOに不適切

スマホ用とデスクトップ用の別サイトがなぜSEO上良くないのかを理解するには、Googleがどのようにウェブサイトのページを評価するか考えなくてはなりません。

まず、Google検索がウェブページのオーソリティを評価する方法の一つは、外部サイトからのリンク数です。あなたがいくつかの良質なコンテンツを作り、外部から50のリンクを得たとします。素晴らしいことです。しかし、スマホ用とデスクトップ用の別ページがあると、それぞれ25ずつしかバックリンクがないことになってしまいます。リンク数を自ら半分まで減らしたことになるのです。さらに、他の条件を同じだとして、もしも競合他社が同じキーワードをターゲットに複合ページを持っていたら、彼らのページに35しかバックリンクがなくてもGoogleはそちらを上位にランクさせる可能性が高いでしょう。

ページを競合他社よりも上位にランクさせるには、“亀2匹は兎1匹に劣る” と覚えておきましょう。

このスマホ用別サイトのSEO問題には回避策があります。

https://developers.google.com/search/mobile-sites/mobile-seo/separate-urls

SEOに精通したWebデベロッパーはこのテクニックを知っており、スマホ版サイトを持つウェブページに投入するでしょう。日系企業が使うコンテンツ管理システムが自動的に適切にRel=Alternate と Rel=Canonical タグを追加すれば理想的です。しかしその様子はなさそうです。

2. 測定に弱い

別ページを持つウェブサイトの解析を見るのは非常にもどかしいものです。まず、以下の様なウェブページのページビューを沢山見ることになります。

/my-service-page/

そして次に

/m/my-service-page/

つまり本質的には、サイトのページ数が倍になっているのです。一見問題ないように思えますが、これはGoogle Analytics での解析時間を長引かせます。サイトのコンテンツを測定する際はスマホ用とデスクトップ用を分けるか、解析パッケージで行動フローを参照した方が良いでしょう。 デスクトップとスマホやタブレットユーザーをまとめた解析を得るのはかなり難しいのです。

3. 複雑化する

これは前述のポイントと結び付きます。スマホ用別サイトを持つことは結局全てが倍増するということになります。実行しなければならないテスト、解析データ、クリック報酬型広告の複雑性など全ての労力が倍になるのです。(誰もがそうであるように)あなたもまた限られた資源でやりくりしないといけなのなら、労力は倍にしない方が良いでしょう。

警告:

もしもサイトに非常に重要なページがあり、ユーザーエクスペリエンスを最重視するのならば、スマホ用別サイトを持つのも適切かもしれません。その一例がeコマースの購入ページです。購入ページでユーザーがサイトから離れるのは大きな損失です。しかしサイト全体でそれをやる必要があるでしょうか。

取るべき行動:

スマホ用別サイトを持つのは避けた方がいいでしょう。可能であれば、できるだけ多くのページをレスポンシブデザインにしましょう。なんらかの理由でスマホ用の別サイトが必要であれば、必ず上記のSEO対策を取るよう、Webデベロッパーに依頼しましょう。そして複雑性が増すことは覚悟しないといけません。

まとめ:

“オールインワンサイト”と“スマホ用別サイト”は今や数多く存在しています。どちらのデザインにもメリットはあるものの、SEOとその他のデジタルマーケティングの観点から見ると将来的に自分の首を絞めることになり得ます。そしてそれはあなたの事業成績にも影響を及ぼしかねません。上記の副作用に対抗できる十分なリソースが無い限り、これらのトレンドを取り入れるのは避けた方がいいかもしれません。

賢い選択を。

日本でのSEO戦略が必要な場合は、私たちのSEO対策ページをご覧ください。

 

About the Author Jeff Crawford

Jeff Crawford is a Digital Marketing expert, technologist and Manager. He has worked for technology companies in Silicon Valley such as Apple, WebTV and Microsoft. He has lived in Tokyo Japan since 2004, working for companies such as Microsoft KK and Adobe Systems Japan. He is the founder of Connect-Local.com, a company that specializes in Local Advertising in the USA. He is also the founder of Zo Digital Japan, an SEO and Digital Marketing agency based in Tokyo Japan. Jeff is also the founder of the Tokyo Digital Marketers Meetup.

follow me on: